ニコンの待ちに待ったミラーレス一眼がリリースされるので、若干カメラネタが熱い今日この頃です。
写真撮影でよく出てくるワード「露出」ってなんでしょう?
露出とは撮像素子に光を当てることです。
露出を調整することで、明るい屋外でも暗い写真や、夜の室内のような暗い場所でも明るい写真にすることもできます。
デジタル一眼レフカメラでは、写真の明るさが適正となるよう露出をコントロールする「自動露出(AE)」機能が搭載されています。
このため、カメラの自動露出機能を使えば、明るい被写体でも暗い被写体でも適正な明るさの写真を撮影することができます。
このことを「適正露出」といいます。ニコン
何となく分かったような分からないような?
要は、綺麗に写真を撮影するために必要な光の量があるとして、その光の量を調整することを「露出」ということらしいですね。
では、適正な光の量を得るための露出調整はどうすればよいのでしょう?
ここであらたなワードが出てきます。
「シャッタースピード」「絞り」「感度」
シャッタースピード:撮影している時間のこと。短い時間で済めば、動いている被写体をバッチリ止まった状態で撮影することができます。逆に撮影している時間が長いとブレブレになりやすくなります。
絞り:レンズ内にある羽を絞ったり開いたりすることで光が通過するエリアが狭くなったり広くなったりします。
感度:カメラ内部の撮像素子が光に反応する度合い。感度を高くすると、感度が低い場合より少ない光で適正露出とすることができます。
露出を説明する際、よくバケツに入れる水の量=光量というイメージで説明することがあります。ちょっとしたイメージ図を掲載します。
ここではシャッターを切った際に得られる光量を説明しています。
(1)適正露出の光量(イメージでは水量)
(2)蛇口を大きく開いているイメージです。つまり、絞りを開けている状態です。水が勢いよく流れているため、適正露出を得るためには短時間で済みます。
絞りを開けるとシャッタースピードは速くすることができます。逆に、シャッタースピードを遅くしてしまうと、余計に光を集めてしまいます。(露出オーバーになります)
(3)蛇口を少しだけ開けているイメージです。つまり、絞りは絞っている状態です。この場合は水が少ししか流れませんので、適正露出を得るためには長い時間かかります。
絞りを絞るとシャッタースピードは遅くする必要があります。逆に、シャッタースピードを速くしてしまうと、適正露出にするためには光が足りなくなります。(露出アンダーになります)
(4)感度を上げた場合、適正露出を得るための光量は少なくて済みます。図のイメージでは、点線のところまで溜まれば適正露出となるということです。
この場合、絞りは(3)と同じにしていますが感度を上げているため、シャッタースピードは(3)より速く設定することで適正露出を得ることができます。
ちなみに、一番上にある写真は、新丸ビルを夜に撮影したものです。
暗い夜ですから明るく撮影するためには沢山の光量が必要となります。
そのため、シャッタースピードを3秒に設定して、沢山の光量を得られるようにして撮影しました。
3秒間撮影している訳ですから、その間に通り過ぎた車のライトが帯のように写されているのです。
勿論、3秒間撮影しているため、ブレないように三脚を利用しています。
何となく説明してみましたがいかがでしょうか。露出ってそんなに難しくないですよね。
説明途中で出てきた「露出オーバー」や「露出アンダー」については、また別の機会にー。
被写界深度についてもちょっとだけ説明しています。ご興味を持たれましたらご覧ください。